弓削商船高等専門学校のあゆみ・弓削丸揮毫

弓削商船高等専門学校のあゆみ・弓削丸揮毫

弓削商船高等専門学校のあゆみ

今から93年前の明治34年(1901年)1月に弓削海員学校が設立されたのが、ここ弓削の地に船員教育機関が設けられたのが始まりです。

明治41年(1908年)4月、県立移管により、愛媛県立弓削商船学校となりました。昭和15年(1940年)7月、国立移管になり、弓削商船学校と改称されました。昭和26年(1951年)4月には所管が運輸省から文部省へ移管し、本科3年専攻科2年の実質5年制の弓削商船高等学校となりました。

昭和32年(1957年)、商船教育内容を充実するため、商船高校の専科大学あるいは短期大学への昇格の提唱に始まり、地元町長、町議会をも含む関係者の高専昇格への精力的な働きかけが結実し、昭和42年(1967年)6月、弓削商船高等専門学校が誕生いたしました。

以後、地元のご協力のもとに、歴代の教職員及び学生の努力の結果、本校は施設、内容ともに高等専門学校にふさわしいものに成長致しました。

現在に至るまでに、昭和60年(1985年)4月、機関学科一学級を改組して電子機械工学科が設置され、さらに、昭和63年(1988年)4月、船舶運行技術の近代化、統合化に対応すべく、航海学科、機関学科を改組し、商船学科(航海コース、機関コース)に統合すると同時に、新たに情報工学科を設置致しました。

本校は、船員教育機関から、工学系学科を包含する高専になりましたが、時代社会の変化に対応して、創立以来90有余年にわたり本校で蓄積された海技技術者の教育養成の実績を基礎として、将来における科学技術の進歩、地域社会の要請に対応し得る技術者の育成に努めていく所存であります。

揮毫

練習船「弓削丸」の船名は、弓削町に隣接する愛媛県越智郡上浦町出身の書家、「村上三島」氏(日本芸術院会員、平成五年度文化功労者)の揮毫によるものです。

係留所

現在の学校桟橋は、弓削町の玄関口である弓削港の南西約800mに位置しており、第II世弓削丸並びにこの度新造された第III世弓削丸の定係港として、昭和45年から順次整備が図られ、昭和58年に竣工したものです。

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