令和6年1月21日(日)に日経ホール(東京都)で開催された、第2回 高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2023)において、電子機械工学科5年の細矢寧々さん、柴崎彩香さん、瀬野舞子さんのチームが、『カスタムメイドディスポ持針器(じしんき)の開発』というテーマで、見事『優秀賞』を受賞しました!
近年、自然災害の頻度や規模が増大する中、災害を経験したことのある柴崎さんと瀬野さん、そして医療機器に興味をもつ細矢さんの3人が手を組み、災害現場で役立つ手術器具の開発を始めました。
災害や緊急事態において、従来の再滅菌が前提とされた手術器具では停電や断水などの状況下で十分な滅菌が難しく、これが交差感染のリスクを高めることを認識し、交差リスクを低減するための手術器具に関する調査を行いました。
その結果、縫合用の手術器具である持針器には使い捨ての製品がないことが分かり、交差リスクの低減を目指して使い捨てのプラスチック製持針器の開発に取り組みました。
学校での実習や3Dデザイン同好会での活動で磨いてきた3次元設計と3Dプリンタのスキルを活かし、医師の負担を軽減するためにカスタムメイドの持針器を製作しました。
製作した持針器は医師や看護師からのフィードバックを受け、実際の使用感に基づいて改良を重ねました。
現在までに解決しなければならない課題はいくつか残っていますが、ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れ、試作を重ねた成果が高く評価されました。
高専GCONは、全国の国公私立高等専門学校の本科・専攻科に在籍する女子学生を中心としたチームがSDGsの理念を理解し、日頃行っている研究や学習がSDGsの観点からさまざまな社会課題に対してどのように貢献できるか考えることにより、未来の研究者・技術者としての成長を促すことを目的としています。
2023年度は、全国の国公私立高等専門学校から85チームがエントリーし、書類審査と面談審査を経て、12チームが本選出場し、成果を競いました。